スタッフインタビュー


インタビュー参加者

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入職2年目
山本 明由紗
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支援係長
鈴木 尊司
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ベテラン支援スタッフ
米倉 聡
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入職3年目
角田 茜
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主任スタッフ
丸茂 亜美

平和の家はどんな場所?

角田
利用者さんの生活の場、そして、私たちにとってはそれをサポートする場。
山本
利用者の皆さんもここを自分の居場所だと思ってくださってるんじゃないでしょうか。
丸茂
楽しむ時は一緒に楽しむ。悲しむ時は一緒に悲しむ、そういう良い風土があります。
米倉
私たちがいることで利用者さんが人生を楽しくできるよう、安心して一緒に過ごせるよう、試行錯誤しながら自分のあり方を考えています。

仕事内容は?

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角田
私と米倉さんと山本さんは生活支援です。
具体的には夕方からお風呂、夕食支援、8 時ぐらいから就寝支援など。
就寝までの時間は、お茶を飲んだり、お菓子を食べたりして、一緒にゴロゴロすることも。また、ストレッチや施設内を散歩したり、楽しみながら暮らしの中でリハビリを取り入れています。
米倉
一緒にテレビを観たり、本を読んだりもしています。自分が心地良ければ、相手も心地良いかなと思いながら。
山本
あとは絵を描いたり、その人が好きなことを何でも一緒にやります。
鈴木
私はショートステイの担当ですが、入所の際の受け入れの事務的な手続きや、荷物のチェック、配薬などをやらせて頂いています。
丸茂
私は日中活動担当です。利用者さんに合わせて活動は増減します。椎茸栽培も利用者さんのニーズに合わせて再開させました。地域の養鶏場にも行ってます。
角田
誰ひとり専門家ではなく、全然知らないというところから、利用者さんと一緒に教えてもらいながら楽しんでます。
米倉
また、全スタッフが委員会や係を担当しているので、福祉の仕事とはいえ内容は幅広いですね。

楽しいこと、やりがいは?

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米倉
普段からいつも楽しいですよ。
なかなか答えの出ない仕事ですが、一緒に笑いあえたりすることで、日々自分のしていることが意味のあるものだと感じられます。
角田
平和の家って、笑顔が多いんです。
利用者さんの笑顔を見れたとき、私もつられて笑顔になっちゃいます。実習生の頃から、スタッフ間の楽しい雰囲気と、その楽しい雰囲気の中で生活する利用者さん達の笑顔がすごく素敵だなと思ってました。
それに大変なときにはスタッフだけでなく、利用者さんもみんな気遣ってくれたりするのも本当に嬉しいです。
山本
外出などで、この利用者さんはこんなことが楽しめるんだと発見する瞬間も、楽しいです。
あと、朝からニコニコしている利用者さんに、どうしたのって聞いたら、「山本さん来てくれたから」なんて言われた時には、辛いことも吹き飛びます!
鈴木
利用者さんと心と心が通じ合ったと思えるポイントがあって、それを体感する瞬間は、言葉では表せない喜びです。
この仕事をする上で原点です。でもそのポイントから振り返ってみると、それまでは表面上の付き合いだったんだということに気付かされたりします。
丸茂
そうなる前って、お互い表面上だから、すごい振り回されちゃうし、疲れるんですよね。でもそこを乗り越えると、すごく肩の力が抜けて、ドッシリと全部受け止められる気持ちになる。
鈴木
いい意味でいろんな利用者さんと向き合っているエピソードをみんな持っていて、それが平和の家のいいところだと思います。
丸茂
私は2回育休を取らせてもらっていて、それでとても助かってるんですけど、育休が終わって復帰の初日は、ここでもう一回働けるのかなと不安だらけでした。
でも、ここでみんなの笑顔を見たら、自然と「ただいま」と思えた。
それがすごく嬉しくて、心に残っています。

辛かったこと、苦しかったことは?

米倉
利用者さんと向き合おうと努力してたのに、手応えを感じられなかったことです。
鈴木
無力感を感じることもあります。
角田
私の気持ちと利用者さんの気持ちが違った時は、落ち込んだり。
丸茂
あと、利用者さんの為にああしたいこうしたいとスタッフ間で話し合って、収拾がつかなくなるとき、熱意があるだけに、もどかしいです。

理想的な暮らしの在り方とは?

角田
その人に合った生活スタイルを実現すること。ゆっくりとした時間を提供したいです。
山本
やりたいことを自分で選択できることでしょうか。
私たちも、食べたいものがあったら食べるし、好きな人がいたらその人に没頭する。
利用者さんたちも同じように生活してほしいですね。
米倉
個々に合った理想的な暮らしはそれぞれにあるとして、それを探しやすい土台作りが必要ですよね。
そのためにはやはり、安心して暮らせる場所でなくちゃいけませんね。

利用者さんにとっての平和の家の価値とは?

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山本
利用者さんが、ここは私の場所だ、居場所だと感じてくれることだと思います。
米倉
安心を感じてもらえることを大切にしています。
丸茂
ここは居ていい場所だし、帰ってきていい場所。利用者さんの感じている気持ちを大切にして、ご家族を思う気持ちも一緒に大切にしたいです。
鈴木
たまに話すのですが、平和の家がなくなってもいいと思うんです。ここが通過点の人もいるし、どんどん違う暮らしに変わっていくのが理想です。
角田
安心感があるからこそできることも増えるし、自由な選択肢が広がるんだと思います。

ここから社会に向けて発信したいことは?

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鈴木
私たちはここで生きてますということ、ここで生活するのが幸せですと、胸を張って言える。
それを私たちがクリエイターとして、創り出していきたいです。
角田
地域で皆さんが幸せに暮らせるように、私たちは発信していかなきゃいけないと思います。
米倉
「壁は取っ払ったらいいじゃん!」って言いたいです。
障害者って口にするだけで壁ができるんですよね。
当たり前のように居て、自分の友達と接するように触れ合える。
みんながそうなればいいなと思います。
丸茂
バザーとかお祭りとかで利用者さんが作ったものを出しています。
普通に見ても可愛くて、手に取ってから、入所型施設で作っていると知って皆さん驚かれます。
こんなに素敵な物を作れること、それを自信を持ってできることを知ってもらいたいですね。
山本
私は友達などに施設で働いていると言うと、やはり皆が偏見を持っているのがわかります。
でも平和の家を知ってもらったら、入所型施設の見方が変わるんじゃないかな。
いっぱい笑って生活していること、やりがいをもって生きているということを、知ってもらえるよう発信したいと思います。